早いもので一月ももう終わり。
ここ山形市は今のところまだ雪が少なく、雪かきの手間が無い分こうしてブログなどを書く余裕もあってありがたい。
来店もそう多くない時期なので、のんびりと穏やかな毎日を過ごせている。
しかしそうしていられるのも今のうちで、2月になれば26AWの展示会ラッシュ&オーダーラッシュが始まってしまう。(一週目は本当にヤバい)
26SSの入荷も本格的になる。
すると服への気持ちが常に異様に前のめりなお客さま達が我先にと動きはじめ、そこからは、洋服と洋服と洋服に忙殺される日々が数か月続くのだ。
世間的には2月8月を「ニッパチ」と呼び、ニッパチは業種を問わずあらゆる商売においての閑散期とされている。
しかしこの令和の時代においては、我々のような洋服屋の閑散期は少し前倒しになってしまったようだ。
1月と7月。イチナナ。
つかの間の休息はもう終わる。
春にはスウェットが着たい。
昔は秋も同様の気分だったような気がするけど、最近AWはめっぽうニットの気分なもので、その反動なのか春にはよりスウェットを求めてしまうみたいだ。
春のスウェットは軽いのがいい。
逆に秋冬のスウェットなら度詰めで起毛で、これでもか、とあったかい方がいい。
当たり前といえば当たり前の事なのだけど、どっちつかずな肉感のスウェットって結構多い。
というか、スウェットのスタンダードがそういうものなのだ。
だけど。
春秋兼用、なんなら冬だって着れちゃうよ、って感じの良く言えばオールマイティ、あえて悪く言ってしまえば中途半端なスウェットって最近はあまり着なくなったなー、って事に気が付いた。
春と秋が短い昨今の気候状況のせいもあるだろうし、着た時の見え方的にもライトで薄手なスウェットの方が気分な気がする。


blurhms 26SS のスウェット。
ベーシックに定評のある ROOTSTOCK ではなく、コレクションラインから。
コレクションでは春夏の定番として提案されているライトスウェット。
裏面を甘撚りにした軽い着心地で、ハイゲージに編み立てる事によってスウェットながらすっきりとしたシャープな生地感を表現している。
26SSでは仕上げに硫化染め(ベージュ)、ピグメント染め(ブラック)でオーバーダイを施し、着ていくうちに徐々に色がフェードしていく。


blurhms
Light Sweat Panel P/O
\42,900 tax in
Color / Beige sulfur over dye , Black pigment over dye
Size / 2 , 3

型はふたつ。
まずはプルオーバー。
リバースウィーブのようなサイドのリブ切り替えに加えて、肩、袖、背面を同色同生地で切り替えている。





一見シンプル。
だけどジワリと少しの違和感を感じさせるデザインは blurhms の得意とするところだ。
一枚着としてもしっかりと映えるボリュームのあるシルエット。
それでも生地感がすっきりとしているのでアウターの中にも楽に着込む事ができるはず。






身幅と袖のボリューム感に対して着丈は特徴的にコンパクトにしている。
とても良いバランス。
着心地は軽く、肌触りもドライ。
5月くらいまでは気持ちよく着られると思います。



blurhms
Light Sweat Double-knee Pants
\40,700 tax in
Color / Black pigment over dye
Size / 3 , 4

もうひとつはパンツ。
スウェットではあまり見たことの無いダブルニー。
これはいいと思った。
ダブルニー仕様以外の部分はいわゆるスウェットパンツ。
ウエストはゴム紐のイージーだし、裾は紐入りで絞れる。
けど、膝をダブルニーにするだけで印象が一気にワークパンツに。



最も象徴的な部分だけを抽出して強調し、他を抽象化する。
全体はミニマル化しながら、そのものの印象のみを強く連想させる事でより本質に近づける。
そんなある種の現代アート的なデフォルメの手法を感じた。
スウェット地でワークパンツをつくるのとはちょっと意味が異なってくる。
とても洒落ている。
スウェットパンツの悩みである膝抜けを防ぐという意味で実用性も兼ねているところもいいと思う。





すとんとしたリラックスシルエット。
色々とユニークなスタイリングが楽しめそうな気がする。
少し気が早いけど、サマーニットやシャツに合わせて足元はサンダル、なんてのも良いんじゃないだろうか。

オンラインストアへも掲載いたしました。
ぜひご覧になってみてください。
DIMPLE


